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宣伝マンのひとりごと① 映像のこと
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皆さん クリストファー・ドイルって知っていますか?

香港を代表する映画監督ウォン・カーウァイ作品で
日本でも一躍有名になったカメラマンですが
“スタイリッシュ”“エモーショナル”っていう形容が
まさにピッタリくる、手持ちカメラで凄い映像を撮る方です。

振り返ること80年代、僕も映画青年のひとりでした。

ジャッキー・チェンから
ジョン・ウー×チョウ・ユンファに代表される香港ノワールへと
「香港映画」に夢中になっていたあの時、
90年に製作された香港映画との出会いに
衝撃が走りました。

“阿飛正傳”というタイトルで
東京国際映画祭で上映されたこの作品は
後に「欲望の翼」という邦題が付き
日本でも公開されました。

ウォン・カーウァイ監督の代表作ですね。

その時はまだ、クリストファー・ドイルという名前すら
よく知らなかったのですが
94年の「恋する惑星」を見た時、
このカメラマンは凄いんじゃないかと思いました。

彼の映像は
前作より過激で、過剰さを増していました。

このオーストラリア人が撮る“香港の街なみ”を
なんと表現したらいいのか・・・

これまで見てきた香港映画のどれも写したことのない
香港の風景を見せれくれます。

カメラを通してしか感じ取れない“都市の一瞬”、
まさにフォトジェニックな瞬間を
垣間見せてくれるというか・・・

ちょっと近未来的とすら感じるほどの
無国籍感漂う景色を切り取っているのです。

その時の“はっとする瞬間”は
今でも忘れません。

そして、それに近い感覚を呼び覚ましてくれたのが
この「Wiz/Out」でした。

いつも見ているのに“見たことのない感覚がする
不思議な渋谷”と思いました。

“クリストファー・ドイルみたい・・・”って
おもわず口にしてしまったほど、
映像の力に、僕は釘付けになりました。

つづく

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by yukihiro_yamashi | 2007-09-07 02:25
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